3.30短歌教室&読書会レポート📝
最新号
こんにちは🌞詩歌担当より、同日開催となりました「服部真里子先生の1日短歌教室」と「第10回短歌の読書会」の様子をご報告したいと思います!
このたび、『あなたとわたしの短歌教室』(山川出版社)を刊行された歌人の服部真里子先生をお招きして、1日短歌教室を開催することができました!!🎊
当日は15名もの方にご参加いただき、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。お知らせから、〆切まで2週間程しかなかったにもかかわらず、資料にはそれぞれ個性がひかり読み応えのある15首の短歌がずらっと並びました。
歌会の司会をするのは初めての経験でしたが、みなさまが送ってくださる短歌の最初の読者になれることは、どきどきしつつも大変光栄な体験でした。(そこで感想をお伝えするわけにはいかず、事務的なお返事になってしまいましたが…!)
服部真里子先生は、「全員の歌にみっちりコメントします」と事前に仰ってくださっていた通り、15首の歌について一つ一つ丁寧に、この歌の魅力的な部分はここ!としっかり理由とともに伝えてくださいました。それだけでなく、もっとこうするとより良くなるという部分についても、はっきりアドバイスしてくださっていました。話される順番がとてもわかりやすいためか、改善点についての話もすーっと頭に入ってきやすかったと思います。
アドバイスのすべてが本質的で、歌会がはじまってから毎秒毎瞬、これまで生きてきたそれぞれの人間存在を称えるような響きがあったことが印象的でした。おひとりずつに的確なアドバイスをされている時、これから創作を続けていく中できっと折り触れて思い出されるのではないかなと思う場面が何度もあって、そんな場に立ち会えたことが大変うれしく思います。
また、通常の歌会とは違うちょっと変わったこととして、折句の可能性があるという点がありました。折句ということを気にせず読んでも、一首として完成度の高い歌ばかりでしたが、もしかして折句かも?と思って読むことで、そうだったら感動するし、そうじゃなくても楽しめるのが新鮮でした。
『あなたとわたしの短歌教室』の本で読んだことが、教室の中で何度も飛び出し、本の内容がさらに立体的になったというご感想もいただきました。単発だから参加しやすかったのではというお声もいただいてありがたいかぎりです。

そのまま続けて、夜は『水の聖歌隊』の読書会でした🎶
今回で記念すべき第10回目。みなさまと一緒に読んできた歌集は9冊目となります。
毎回自己紹介の際には、課題本にちなんだ質問をしているのですが、今回は椅子が印象的な歌集だったため「好きな椅子」について伺ってみました。
初めて聞かれた質問にみなさま戸惑っていましたが(わたしも初めて考えました)、職場の椅子や、喫茶店のお気に入りの席など、いろいろな椅子を教えていただきました。深めにゆったり座れるものが人気でした💺
話題に上がった歌をいくつかご紹介します!
こころを面会謝絶の馬が駆け抜けてたちまち暮れてゆく冬の街/笹川諒『水の聖歌隊』
そういうことあるなと共感の気持ちで読んでいましたが、罪悪感もあったかもしれません。一見、ネガティブなことが起きているようで、しかたなさ、諦めのようなものを感じます。お話を聞いている中で、少し前向きな諦念に変わった気がします。
複雑な思考をそっと遠ざける知らない街は知らないひかり/同上
情景を想像したときに、移動していることは概ね参加者のみなさまの中で共通していたようです。ですが、抽象度が高いため、電車、散歩、旅行中など、細かいイメージがそれぞれ異なりました。みなさまがどういう時に、考え事をいったん手放してぼーっとするかというのが垣間見えた気がしておもしろかったです。
食事という日々の祭りの只中に墓石のように高野豆腐は/同上
食事が、日常のことでありながらハレの要素があること、食卓に並んでいる白っぽくて四角い高野豆腐が墓標のようであるという見立て。さりげない中に日常のささいな発見の詰まっている歌だということを、みなさまの読みを聞いて気づかされました。
事前に3首選んでいただいているにもかかわらず、ひとつひとつ味わって読もうとすると時間がいくらあっても足りません。でも短い言葉の連なりを複数人で囲んで読んで、こんなにわからなさに立ち止まって考える時間があることは、とても貴重だと毎回感じています。
来月は、ゴーシチゴーシチシチのカードゲームで遊ぶ会をします。昨年夏にも開催したイベントで、ご好評だったためもう一度行うことに決定しました!
最後まで読んでくださってありがとうございます!🍵
CHIENOWA BASEは、朝霞駅から徒歩6分の本屋です📚是非お気軽に遊びに来てください♪
(詩歌担当Y.A)