もう後には戻れない、共同生活のなれの果て――。 『黄色い家』(上)(下) 川上未映子 中公文庫
最新号
皆さま、ゴールデンウィークは有意義に過ごされましたか?
5月6日でGWが終わる方もいらっしゃれば、10日までGWの方もいらっしゃると思います。
遠出をしたり、お家でまったりいろいろな過ごし方があるのがGWのいいところですよね。
今回はタイトルに『家』が入っている小説をご紹介したいと思います。


『黄色い家』 著者:川上未映子 出版社:中公文庫
<あらすじ>
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女と二人の少女たちと疑似家族のように暮らした二十年前の記憶が蘇る……。
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか?
十七歳の夏、『黄色い家』に集まった女たちの共同生活。
まっとうに稼ぐ術を持たない花たちは危険な”シノギ”を繰り返し必死に働くが、次第に追い詰められていく。
青春の日々は、ある死をきっかけに瓦解に向かって……。
圧巻のノワール・クライム・サスペンスここに生誕!
<こんな方にオススメ>
・読み応えのある小説をお探しの方。
・緊迫感のあるサスペンスがお好きな方。
・社会派なノワール小説を読んでみたい方。
上下巻ですがとてもテンポが良くて、あっという間に読み終えた作品でした。
シェアハウスの『黄色い家』は主人公たちの安らぎの場所でありながら、
同時に危険な選択を迫る場所でもあります。
登場人物の苦悩や葛藤は、我々読者に強い共感を呼び起こし、
自分自身の境遇を考えさせられるきっかけになる一冊だと思いました。
人生で歩んでいく上での一つひとつの選択が、
この先どう影響されるのかを問いかけさせられた作品です。
是非、お手に取ってご一読くださいませ。
スタッフY.K