暮田真名『死んでいるのに、おしゃべりしている!』(柏書房)
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こんにちは🔅詩歌担当Aです。
今回は新しく入荷した、川柳人の暮田真名によるエッセイ『死んでいるのに、おしゃべりしている!』をご紹介します👻
まず本の形について、一般的な単行本より縦の長さが短く、小さくてかわいい!という印象を受けます。5・7・5という川柳の短さを表しているかのようです。
裏表紙には、゛<人間をうまくやれない>と思わされてきた者たちへ。゛と、書かれています。これを読んで、もしかしたら自分のことかもしれない……とピンと来た方にはぜひ読んでいただきたいです。
中身については、川柳の話半分、個人的な話半分となっています。もしかすると、進学校で擦り切れた経験のある方には非常に共感できるかもしれないですが、今まさに学校にあまり馴染めない方にも読んでみてほしいなと思います。
それだけでなく、社会に出て働いているが日々疲れ切っている方、あるいは社会とのつながりが薄くなっている方など、なんだかもう人間社会に疲れてしまった時に、何も言わず心の隙間に潜り込んでくれるのが、川柳なのではないかと個人的に感じています。
いい予感がする方は、この機会にぜひ川柳と出会ってみてください。
第一章「こころ」の中に出てくるドラえもんのエピソードもとても興味深かったので、ドラえもん好きの方もお手に取っていただけたらうれしいです♪
(詩歌担当Y.A.)