『ユニバーサリー・アニバーサリー』(河出書房新社)
最新号
こんにちは!本日ご紹介したい本は、『ユニバーサリー・アニバーサリー』(河出書房新社)です🎂
みなさま、こちらの本はもう触りましたでしょうか??
と、聞いてみたくなるくらい、表紙の手触りが革のようになめらかで、やわらかくて、とても触り心地がよいことにまず驚きます。
中身は、岡野大嗣さんの短歌と、安福望さんの絵が載っている、とてもカラフルでかわいらしい一冊です。
このイラストと短歌のコラボが生まれたのが、「食器と食パンとペン」というSNSのアカウントでした。昔からとても人気のアカウントで、2015年には『食器と食パンとペン』という書籍も出ていました(今は絶版のようです😢)
実は、いま詩歌コーナーを担当している筆者が、短歌と出会ったきっかけになったのがまさに「食器と食パンとペン」のアカウントだったのです。安福望さんのやさしくてかわいらしいイラストとともに一首一首の短歌と出会えたことにとても感謝しています。
その当時わくわくしながら読み、さかのぼっては繰り返し眺めていた作品と、こうしてまた出会い直せることが本当にうれしいです。もともとのSNSアカウントでも、同じ短歌に対して、異なるイラストがまた新しく描かれているということも多かったと記憶しています。今回読んでみて、懐かしいイラストもあれば、違うバージョンのイラストが印象に残っていたなと思い出すこともありました。
たとえば、このような短歌があります。
きみがきみの道を向くとき僕はそのうしろで小さくならえをするよ(岡野大嗣)
イラストでは、人間のうしろで小さい前ならえをするトラのようないきものが描かれています。
このように、短歌の情景を比較的そのまま描いているイラストもありますが、そうではなく、もっと一見関係なさそうなくらい別の景色や、抽象的な絵が並んでいることもあります。
つかず離れず、ただ短歌を説明するわけではないというイラストの距離感がとても素晴らしく、短歌一首の受け取り方を、最初に学んだのは安福さんのイラストだったかもしれないと思いました。
イラストには人間の姿もありますが、同じように二足歩行をするクマやいろいろな形のいきものが多く出てくるところも好きなポイントです。先ほど例に挙げた短歌も、恋愛のうたのようにも読めますが、どちらかというと不思議な動物に守られているような気がしてうれしかったのを覚えています。(学生だった当時、プリントアウトして手帳の透明なカバーと表紙のあいだに挟んでいたという思い出まであります)
そんな動物たちの存在もふまえると、表紙の質感がなんらかの産毛のような温かみを感じられて、ますます撫でまわしたくなってきました。短歌の中にも詠み込まれているので、犬や動物が好きな方にもおすすめしたいです。
当店は、埼玉県朝霞市にある本屋CHIENOWA BASEです📚東武東上線「朝霞」駅より徒歩6分、池袋からは15分ほどで着きます🚃
短歌の読書会を毎月開催中です!今月は、篠原仮眠さんの第一歌集、通称バナナガムを読みます↓
最後までお読みくださりありがとうございます!売り場や読書会でお待ちしております🐣