美しすぎる冒頭1行。圧巻の真実が待ち受ける兄弟の物語。 『重力ピエロ』 伊坂幸太郎 新潮文庫
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競馬のオークス・G1のJRA女性騎手初のクラシック制覇を達成した相棒・ジュウリョクピエロが歴史的勝利を収めました。
このことで話題になった本書『重力ピエロ』。
なんとこちらの作品、単行本として刊行されたのが23年前の2003年。
文庫本になったのが今から20年前の2006年。
なんと20年以上の時を経て品切れ続出、重版出来で再び大脚光を浴びることとなりました。
この機会に“ジュウリョクピエロ”の由来となった本書を読んでみたいという方が続出したみたいです。
<あらすじ>
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父に美しい母、しかしこの家族には過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件が始まる。
その事件とは連続放火とその火事を予見するような謎のグラフィックアートが描かれていた。
そしてそのグラフィックアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が直面する圧倒的な真実とは――。
全ての謎と伏線が回収された時、味わったことのない感動と奇跡が待ち受ける。
伊坂幸太郎、伝説の作品。
<こんな方にオススメ>
・読後感の良いミステリーがお求めの方。
・兄弟愛が詰まったストーリーがお好きな方。
・伊坂幸太郎作品をまだ読んだことのない方や伊坂作品初心者の方。
『重力ピエロ』の冒頭の一行。
「春が二階から落ちてきた」
重力ピエロを象徴する痺れる一行。
読者にとっては、とても引き込まれる一行。
「春が二階から落ちてきた」とは一体どういうことだろう?
文学的で哲学的な文章にも思えるし、逆に不穏な文章にも思えるところが読者の心をわしづかみされます。
一体どういう物語なのだろう? という好奇心も掻き立てられます。
冒頭一行の謎は序盤ですぐに明かされ、そこからは一気読みだと思います。
『重力ピエロ』は放火と落書きと遺伝子の物語です。
この3つがどうやってリンクするのかは本書を読んだ方のみのお楽しみです!
伊坂作品をあまり読まれてこなかった方も、大ファンの方も大満足な一冊です。
是非、ご興味ある方はお手に取ってご一読くださいませ。
スタッフY.K