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1.23短歌の読書会レポート📝

 

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こんにちは!詩歌担当より、先日の「第8回短歌の読書会」の様子をご報告したいと思います。

第2回から、毎回歌集を1冊取り上げ、ご参加のみなさまと感想を話してきた、短歌の読書会。

今回は、おひとりの歌人の歌集ではなく、初めてアンソロジーを読んでみました。

今回の感想としては、一番最初に選べばよかった!と思うほど、みなさまの好きな短歌がわかったり、推しの歌人を紹介してくださったり、一度に様々な短歌について語ることのできる楽しい時間でした🎶

新年一発めの回でもありましたが、初めてご参加くださった方のおかげもあり、また新たな気持ちでスタートできた気がします。

具体的に、どんなお話が出たのかを少し抜粋してお伝えできればと思います。

二階から降りてくるこの足音はまだ降る雪に気づいていない/郡司和斗 (P.15)

↑の歌について。その瞬間だけでなく、前後のストーリーが想像されて面白い。二階から降りてくる人物は、家族で、しかも小さな子供のような感じがする。もし雪が降っていると気づいていたら、いつものように落ち着いた足音ではなく、はしゃいで駆け降りてくるはずだということがわかっている関係性。

かじかんだ手に手をのばす生きてれば何回だって初雪は降る/乾遥香 (P.46)

「初雪」がポジティブなものとして描かれている。「初雪」はその冬に初めて降る雪のことだが、生きていれば新年を迎えられるという意味だけでなく、初めてのことが何回だって訪れるというような意味合いが生まれている。「かじかんだ」がかかっているのは、相手側の手だけに見えるが、自分の手もかじかんでいそう。

白ければ雪、透明なら雨と呼ぶ わからなければそれは涙だ/鈴木晴香(P.75)

断言してくれるところがいい。前半のように定義できない、「わからな」いものについても言及してくれる。家族か誰かが、泣きながら家に帰ってきたのでは。

遠い嫉妬がわたしのものになる雪の匂ひと思ふ肩を抱きつつ/魚沼晋太郎(P.76)

この歌が今回一番いろいろな読み方が出て、それでも謎が残った気がします。「遠い嫉妬」とは?「雪の匂ひ」とはどんな匂いなのか。「遠い嫉妬」が、自分から縁遠いと思っていた嫉妬、あるいは無関係と思っていたほど遠い関係性の人に対する嫉妬と、仮に理解してみても、それと「雪の匂ひ」はどう関係するのか。一読して自分ではよく意味のわからない歌について、ほかの人がどう受け取ったか話を聞けるのが読書会のいいところだと思います。

全体を通して、アンソロジーとして読むと、歌集の中、連作の中だとどういう並びで、前後がどんな歌なのか気になるものも多くありました。この左右社さんのアンソロジーは、後ろに細かく出典が明記されていることもあり、引用元の歌集を探しやすく、さらに読みたい気持ちになりました✨

現在、おかげさまでこの「短歌の読書会」はほとんど毎月開催してできております。昨年8月だけ、57577という短歌のカードゲームで遊ぶ会を行いました。読書会というと決まったメンバーで数回かけて長い小説を読み切るというイメージもありますが、この会は単発で、いつも少しずつ違った顔ぶれですので、いつでも初めて参加いただけます。

開催している場所は、東武東上線朝霞駅から徒歩6分の書店CHIENOWA BASEの2Fです📖

埼玉県ですが、池袋から駅まで15分くらいで着きます🚃

もし気になっていた方はぜひ一度遊びに来てください!2月の読書会は満席となっておりますが、3月20日春分の日を予定しています。

ここまで読んでくださってありがとうございました♪またどこかの読書会でお会いできたらうれしいです😊

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